私学の採用試験

関西私学 教員採用 専任教諭になれた人&なれなかった人 事例紹介

ゆうと

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局長 ゆうと
局長 ゆうと

今回は私学教員に特有の問題、専任教諭についてだよ!

カルア ( 私学教員志望 )
カルア ( 私学教員志望 )

問題?何が問題なの?

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

まあ問題というか‥
私学の教員は各私学で呼び方は異なる場合があるけど、基本的には

非常勤講師(非正規雇用)

常勤講師(非正規雇用)

専任教諭(正規雇用)

のどれかに分類される。

カルア( 私学教員志望 )
カルア( 私学教員志望 )

うんうん。それはバッチリよ。
でもほとんどの私学では初めから専任教諭で採用されることはないんでしょ?

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

そうそう。
新卒から専任っていう学校もちらほらでてきたっていう噂は耳にしたことあるけどね。
まあでも、新卒の場合はどの私学でも非常勤か常勤からのスタートになるね。

キャリアを積んでいる人が中途でいきなり専任に採用されるパターンは全然あるよ。

カルア ( 私学教員志望 )
カルア ( 私学教員志望 )

なるほどね。

それで、問題って何なの?

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

そうだね、話を戻そう。


問題だなと思うのは、この私学特有の常勤→専任という流れのことさ。
というのも、2~3年講師経験を経たからと言って必ずしも専任になれる話ではないんだ。実はそこで悔しい思いをする私学の先生方が少なくないんだ。

カルア ( 私学教員志望 )
カルア ( 私学教員志望 )

え!せっかく頑張ったのに?!
よく求人でも常勤講師をした後は「専任への途あり」って書いてるけど、確約ってことじゃないのね?

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

そうなんだ。
みんな期待して働くけど最後は契約を切られたというパターンは少なくないんじゃないかな。

そういう内部事情をキャッチしていくのは勤務校選びですごい大事なんだ。
だからこの記事では実際に専任になれた人、なれなかった人の事例紹介をするよ。

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専任になれた人の事例①

局長 ゆうと
局長 ゆうと

1つ目は僕自身の例を紹介したいと思います!

僕の経歴はプロフィールにも書かせてもらいましたが、関西の私学で非常勤→他校私学で常勤講師という流れでスタートさせました。
常勤講師は、契約更新は1年ごとでした。
採用時に専任への登用はあるのかということを確認した所、「登用はあります。うちは基本的に雇ったら専任にする。実際に去年も1年間常勤講師をした先生を専任にしました。」という返事でした。その言葉を信用し務め始めました。しかし、実際に働き始め探りを入れるとそうでもなく、1年で更新を切られる人、常勤講師を1年しているのにまだ専任になれてない若手がいたりしました。実際に私も1年常勤講師をしても専任にはなれませんでした。
前述の「1年間常勤講師をした先生を専任にした」というのは実は公立で既にキャリアがあり、校長が気に入って引き抜いてきた先生でした。

その様な事実を知り、経営状態も悪かったので自身が専任になれるのかどうかかなり不安を感じながら勤務していたのを覚えています。
「いかに専任になるか。契約を切られないか。」という部分は常に持ちながら働いていた僕は「いかに自身を管理職にアピールするか」に執着しました。
学校によって専任教諭への昇格方法は異なりますが、基本的に常勤講師を専任教諭にするか判断するのは教頭・校長などの管理職です。
なのでそこに向けて自身をアピールすることが近道になります。
「頑張っている姿は必ず誰かが見てくれている」と評価されるのを待つ時間はありません。1年契約ですからね。
積極的に自身の頑張りをアピールすることが重要です。

そこで私が取り組んだことが以下になります。

【専任になるために取り組んだこと】

ネットなどに教育記事を投稿し、学校名と教員名を取り上げてもらう

放課後は職員室横の職員の人目につく所で生徒の補習を2-3時間ほどする

学校にとって「〜の分野はゆうと先生しかいない」となる様な、自身の絶対的なポジションを確立する

カルア ( 私学教員志望 )
カルア ( 私学教員志望 )

なんか生徒に申し訳なくなりそうね、自分の出世のために使ってるようで。

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

うーん、それは思ったね。
でも、やっぱり僕は自分が生活するために教師をしてるから、何が何でも専任に!という気持ちは変わらなかったね。

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

だから常勤→専任のシステムってよくないなあと思うんだ
公立みたいに試験に通れば初めから正採用ってすれば良いのにね。

まあ、雇う側からした合う人、合わない人を選びやすいというメリットはあるんだろうけどね。

そして1年目、2年目を常勤講師として過ごし、3年目を迎えようとしている頃でした。
地位も確立したし十分にアピールしたと思った僕は3年目こそ専任になるだろうと期待していました。
しかし、「今まで新卒は常勤3年→専任という流れだし、そういって今常勤3年目の人も専任になるのを待ってもらっている。ゆうと先生だけ常勤2年で専任になるのは不公平感が出るんじゃないか。」という理由で3年目に専任になるのは厳しいという見解をある管理職から聞かされました。
あまりに古い体制で唖然としました。力のある人材にはそれなりの待遇でというのが普通だろうと考えていた私は、校長面談で「3年目に専任になれなかったら退職します」と宣言しました。
「分かった。理事会ともかけあって、検討してみる。」と答えを頂けました。
その後、僕は晴れて専任教諭になることができました。そしてその後は「常勤3年→専任」という流れが変わり「常勤2年→専任」の流れに学校体制が変わりました。
自身のためにも、そして専任を目指している後輩のためにも私が動いて本当によかったなと思えました。
多少出過ぎた感はあったかもしれませんが、それくらいしないと学校の体制、待遇は変わらないと感じました。

私学は交渉次第で自身の待遇は変わります。
結局会社みたいなもので、校長や理事長を説得できるか次第ですから。
厚かましく感じるでしょうが、待遇はこれからの人生に大きく関わってくるので積極的に行動することをおすすめします。

専任になれた人の事例②

次は私と同じ職場の女性の社会科の先生です。

地元の難関国立大→同大学院出身の先生で24歳新卒で着任。
授業力、担任力のあるバランスのとれた先生でした
常勤講師2年→専任のパターンで、1年目終了時点から専任になることは皆が確信するような状態でした。生徒からも慕われ、同僚とも関係良好で3年目から専任になりました。

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

授業力、担任力、生徒との関係、同僚との関係、学歴、年齢
全て良い数値で、余裕で専任に内定するパターンだね。

カルア( 私学教員志望 )
カルア( 私学教員志望 )

あー羨まし!(笑)
まあ確かに、それだけ条件揃ってればバッチリね!

専任になれた人の事例③

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

次はまさかあの人が専任?!っていうパターンを紹介するよ

採用時25歳、関関同立卒、他校で非常勤講師経験あり、数学科、男性。
この先生は個人的にとても仲良くさせてもらっていますが、周りからの評価はイマイチという感じでした。
仕事の期日をよく忘れる、社会人として最低限のエチケットがなってない(外見や匂いなど)、授業が分かりにくいと生徒&親からのクレームが懇談の時によく来る等、誰が見ても契約満了になるだろうという予想でした。

しかし常勤講師2年→専任というパターンで専任教諭になりました。
ここには学校側の事情があり、数学科の若手教員がその先生しか採用できておらず、組織の年齢構成的に必要であったこと情報の免許を勤務中に取得したことが要因になりました。
この先生の例以外にも、事務局長の紹介で連れてきた常勤講師を校長が契約満了にしようとしたら、事務局長が文句を言った結果専任になったなど、大人の事情的な所で偶然にも専任教諭になれたとうパターンがあります。

カルア ( 私学教員志望 )
カルア ( 私学教員志望 )

なにそれ(笑)実力とか関係ないじゃない。

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

そうなんだよね〜
そこが私学専任問題の闇深い所だと思っているよ。
幹部次第みたいな感じだよね。

こういった内部事情をキャッチするのは凄く大事ですが、知り合いがいない限り難しいと思います。
なので冒頭でも紹介した転職会議にはかなり助けられました!

次は勤務校での専任になれなかった先生について書こうと思います。
採用時24歳、契約満了時26歳 関西私大出身、他校で非常勤講師の経験あり、家庭科 女性。
この先生は仕事ができない&生徒をコントロールできなかったパターンで契約満了になりました。
何の仕事をするにしても管理職や他の先生に質問をしながらでないとできない状況でした。質問をするのは決して悪い訳ではありませんが、頻度が高すぎました。
また、授業に関しても生徒から舐められているので授業中にうるさかったりすることが多くありました。
他の先生と揉める事もあり、管理職としてもうちの学校よりも他校の方が幸せになれるだろうという事で契約満了にしたという事を聞きました。

専任になれなかった人の例②

僕の知り合いの女性事務員の方が専任になれなかったパターンです。
私学は教員だけでなく事務員も常勤や専任という形態をとっていることが多いです。
その事務員の方は前年理事長賞を受賞し、仕事ぶりは確かだった様です。
その学校では専任になるためには専任登用試験を突破しなければならず、その方も受験をしました。しかもその専任登用試験は毎年ある訳ではなく、欠員が生じた時にのみ行われるものです。やっと巡ってきたチャンスに彼女はもちろん挑戦しました。
最終選考にはその方と、若手男性事務員の2人が残りました。

カルア ( 私学教員志望 )
カルア ( 私学教員志望 )

そのお知り合いの女の人が専任になったんでしょ?

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

それが、、彼女は選ばれなかったんだよ。

カルア ( 私学教員志望 )
カルア ( 私学教員志望 )

どうして!?

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

どうも組織内で専任にするなら女性よりも男性の方が良いという意見がでたそうなんだ。
妊娠出産などがあって仕事にブランクがでがちな女性よりも若手男性を専任にした方が安定はするからね。

カルア ( 私学教員志望 )
カルア ( 私学教員志望 )

そんなの差別じゃない!
仕事ができるのに選ばれないなんて!

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

んーまあそう思うよね。
でも公立とは違って私学ってそういうとこなんだと割り切るしかないかな。
どうしようもない所で判定されるのは凄く悔しいよね。

学院長 ゆうと
学院長 ゆうと

でも彼女が偉かったのは、めげずにまた専任試験を受けると決意したことだ。

カルア ( 私学教員志望 )
カルア ( 私学教員志望 )

立派ね!
私なら絶対そんな学校辞めて他の学校を探すわ!

まとめ

僕の印象は、とにかく私学の専任問題は深刻だなという事です。
新卒から教員になるも、ずっと常勤講師を渡り歩いて正規雇用されないまま定年を迎えるケースも目にしてきました。このケースは思っていたより全然あります。
私学で勤めようとされる方は、まずその学校で専任教諭になれる勝算はあるか?若手が多くないか、経営が安定しているか、生徒数は安定しているか等)を第一に考えて動くことをオススメします。

局長 ゆうと
局長 ゆうと

冒頭で紹介した転職会議でぜひその学校の内部事情を探って見て下さいね!

もちろん、その学校の建学の精神・教育内容に共感し、「専任問題なんかどうでもいい、とにかくこの学校で生徒たちを育てたい!」となった結果専任に登用されるのが一番ですが、、、。

精一杯サポートします、頑張りましょうね!

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